銀色ミルクティtext

□愛しのあんちきしょー
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「お前感動するくらい馬鹿だな」



いつだってそんな風に
あたしの事を小突くんだ






そりゃ、
副長のアンタみたいに
ぱぱっ!って捕り物出来るわけ無いじゃない。

えらっそうに!



副長だかなんだか知らないけど、
いっつも偉そうにふんぞり返ってぷかぷか煙草ばっか吸っててさ。

部下だからって監察の山崎君の事平気でマヨパシリにしてるしさ。
大体アイツ知ってるの?
自分のせいで、大江戸マートで彼が《地味マヨ》って呼ばれてる事。

えらっそうに!



「お前一応女のくせにこんな裁縫も出来ねェのかよ」


うるさいわね。

その上着を部下に昼寝のスキを突かれて燃やされたのは誰よ。どんくさーっ!
大体他に頼める女の子居ないわけ?

さみしい男。

えらっそうに!




「あ?お前指、血ぃ出てんじゃねェか。…ほんっと不器用だな」


言う事がそれ?
親切にしてくれてる人に対しての言う事がそれ??

…一言くらい大丈夫かとかそんなん気遣い無いの?

えらっそうに!



「見せてみろよ。傷薬ぐらい塗ってやる。どんくせェ部下の為に」


はあァ?

どんだけ高飛車?
どんだけ高慢ちき?
どんだけ上から目線んんん!

えらっそうに!



「…んだよ?
何そのものっそい睨み具合」

抗議と嫌悪と反感の眼差しですよ副長殿


「…何?見つめてんの?
見つめてんのか俺を」


ちげーよ!


「無駄だぜ。
うるうる上目遣いなんてチャチなもんには心動かされねー不動の男だから俺は」


ちっげーよ!おめでてーな!



「……お前よォ…」


大体。

コイツは誰に対してもお前お前って。
近藤さん以外には一人として敬おうとしないしね。

なんなの何様なのマジでコイツ


えらっそうに!





「お前 俺の事好きだろ」







くさい。



またぷかぷか人の目の前で煙草吸いやがって

煙草は主流煙よりも副流煙の方が有害毒素が多いんだからね!





「なぁ どうなの」





何が、どうなの?


どうなの?

って

どうなの?


またまた上から目線だよね、確実に。
あ。ホラ、なんか勝ち誇ったような顔して薄ら笑ってるし。瞳孔開きっぱなしのくせにニヤついてるしキモいキモいキモいマジでキモいニコ中マヨ中馬鹿ふくちょー




「何?俺の気のせいか?っかしーなぁ 俺お前の事結構観察してんだけどな」



…観察って何?


キモいんだけど。
どれくらいキモいかってゆーとマジでキモい。超絶キモいこの男馬鹿ふくちょー馬鹿





あぁ もう




ほんっとコイツ





「…ほら もう言っちまえば?」



……えらっそうに!










(あ。煙草落とした。真っ赤だ。何様コイツ)


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