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□家訓が出来た日
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家訓が出来た日


「ねぇ、僕のアイス知らない?」

ゲームをしていたリンとレンは今にも泣きそうなカイトにそう聞かれた。

「リン食べてなかったか?」

「レンこそ昨日食べてたじゃん」

ゲームをする手をひとまず止めて、二人は互いを見た。

「あれはマスターが俺にくれたんだ」

「私が食べたのはメイコ姉のだもん!」

「・・・リン、後ろ・・・」

「え?」

リンの後ろには鬼の棍棒を持った(イメージ図)メイコが立っていた。

「私のやつ食べたのリンだったのね・・・」

「メイコ姉!!」

「リン早く謝れ!」

レンは身の危険を感じ、リンに早く謝るように促した。

「ごめんなさい!」

「ごめんなさいじゃないわよ。そのせいで私は誰のか分からない変なアイスしかなくて、仕方なくそれを食べたのよ!」

「「それって・・・」」

「余ってたのは僕のアイスだよ、メーちゃん」

ブワッ←黒いオーラ

「カ、カイト!あんたのだったの!?」

「そうだよ、メイコ・・・」

「・・・ごめん」

「ダメ(キッパリ)」

メイコが段々カイトがら逃げ出し、それをカイトが追う。

それを繰り返してる内に2人は追いかけっこしだした。

「ごめんっていってるじゃない!」

「ダメ。アイスの恨みを思い知れ〜」

メイコとカイトをみていたリンとレンは何時自分が巻き込まれるかびくびくしていると、後ろから肩を叩かれた。
振り返るとそこには人差し指と中指に千円札を挟んだマスターがいた。

「「マスタ〜」」

「泣くな泣くな。お前らこれでアイス買って来い。アレは俺が何とかする」

泣きそうだった二人はマスターからお金を貰って、走って買出しに行った。

「さて、どうするかな、アレ。」

いまだ追いかけっこをしているメイコとカイトをみて、マスターはため息をついた。


家訓:他人のアイスは食べるべからず!

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