BASARA Novel

□好敵手【伊達×幸村】
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幸村が馬の準備をしていると後ろから声が掛かった。
「あれ?ダンナお出かけですか?」
「ああ、ちと遠出にな。明日には帰る」
そういって馬に跨った。
「では、行って来る」
そう言って幸村は馬を走らせた。
「って、ちょっとダンナどこにいくんですか?」
佐助の声は走り去る幸村には届かなかった。
「遠出ってどこにいったのやら・・・槍なんてもっちゃってさ。気になるじゃない」
幸村の走り去った方を見つめながらため息を一つついた。
「だれか」
「はっ」
佐助に呼び声に音もなく一人の忍が現れた。
「ダンナを追って。命に関わること意外は手を出すな。見ているだけでいい。俺がいくまでは見失うな」
「はっ、心得ました」
そういうと来た時と同じで音もなく消えた。
「ほんとは、俺がすぐついていきたいんだけど、お館さまのお仕事がまだちょっとだけ残ってるんだよね」
もう一度ため息をつくと
「さっさとお仕事、終わらせてダンナの後を追いますか。俺がいくまで何も起こんないでよ」
佐助の姿も音もなくその場から消えうせた。
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