BASARA Novel

□約束【伊達×幸村】
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「なぁ、小十郎」
外をじっと見つめる主に名を呼ばれ返事を返す。
「なんでしょうか?」
「お前ならどうする?」
それはさりげない問い掛け。
「何が?」とは小十郎は聞かなかった。
聞いたところで政宗が答えないことを小十郎は理解していた。
小十郎の脳裏あの時のことが蘇る。

それは奥州統一前のこと。
伊達政宗がまだ奥州筆頭になる前の出来事だった。
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