禁断

□風邪
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※ベジットとゴジータのセリフを区別するために、ベジットのセリフ時は「」、ゴジータのセリフ時は『』で区別します。

「ゲホッ…うー…」

『だから寝てろと言ったんだ…』

頭が割れるようにいてえ…

俺はゴジータのやろうに強引に寝室のベッドに縛りつけられた。

「うるせえ…」

俺の忠告も聞かず、風呂から上がったばかりのお前は、パンツ一枚で外に飛び出した。

もうじき冬になるっていうのに…お前は…

『いくらサイヤ人でも限度ってものがあるだろ。』

「………」

言い返せねえ…

そもそもなんで パンツ一枚で外へ飛び出したのか…自分でも分らねえ。

『検温するぞ、動くなよ。』

「………。」

ゴジータは引き出しから体温計を取り出すと俺の脇の下に当てた。

『………』

体温計が俺の熱を判定する間、俺達は沈黙に包まれた。

いつもなら俺が暇なし喋る立場にあるが…

今は熱で頭が上手く回らねえ。

「くっ…」

『苦しいか?自業自得だ。これに懲りたら大人しくしていろ。』
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