01/26の日記

05:32
待ちに待った
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今日は退院だ。昨夜から食事が取れるようになった。先生が大事をとっておかゆにしてくれた。一口目を頬張る…美味い!何と言う美味さだ!感動を覚えた。手術の影響か感動しているからなのか、涙が溢れた。おかゆのお重さん、貴女を今まで誤解していたようです。そう感動していた矢先、【ユリさーん!具合いどうですか?】聞き覚えのある声が響く。振り返ると主治医の先生が若先生を引き連れ立っていた。今の間抜けな顔を見られただろうか?いや、フックで見られた時点で私にはもう恥じらいはない。凄く調子が良いと先生に目を輝かせて伝えた水は飲めてるかと聞かれ、僅か三時間の間に三本飲んだと伝えたら笑われた。その日は口呼吸で何度も口が渇き咳こみながらも熟睡を心がけた。
ー次の日ー
朝9時から退院診察を受け、先生に退院の許可を頂いた。今日は父と母が来てくれることになっている。私はルンルンしながら退院支度をした。
ー9時半ー
…来ない。退院は10時までなのに来ない。まさか忘れているのか?
フュージョンが解けるまで間に合うのだろうか。
ー10時五分前ー
カツカツカツ…
聞き覚えのある足音。私に尻尾が生えていたらブンブン振っているだろう。待ちわびた。母上。その後二歩ほど遅れて父がひょっこり顔を出した。その後支払いを済ませ病院を後にした。こうしてユリの波乱万丈な入院生活は幕を下ろした。

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