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□ツンデレ愛 10title
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01(ジノルル)





昼休み中、生徒会室では山のように積み上げられた仕事を黙々とこなす副会長の姿があった。
他のメンバーはみんなで何処かに遊びにいってしまい一人でやる羽目になってしまったらしい。
そんな室内はペンの音と紙の擦れる音だけが鳴っておりやたら静かだった。

ガチャリ

静寂を切り裂くドアノブの音。
ルルーシュはメンバーが帰ってきたのかと大して気にもとめず仕事に打ち込んでいた。

「ルルーシュせーんぱいっ!!」

「っ…ほわぁ!?」

いきなり声が聞こえたかと思うと思いっきり抱き付かれたと言うより飛び付かれた。
その拍子に力の無いルルーシュは勢いよく地面に叩きつけられる。

「〜っ、いって…ってジノ?
全く、何してるんだ」

「うぅごめんなさい先輩」

しゅんと項垂れ凹む金髪のそれは耳の垂れた犬にしか見えなかった。
思わずお手と言いそうな衝動を抑え、立ち上がり埃を払う。
「ねぇルルーシュ先輩?」

「うるさい、気安く話し掛けなるな!!」

「えぇー酷い…」

「うるさい」

そう言い捨てるとまた机に向かって仕事を始める。

それでもずっとじーっと見ているジノにイライラしつつも何処か安心している自分がいることに更にイライラした。

でも、本当は…












(嬉しいんだけど、さ)



* * *
2009/03/07
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