SHORT NOVEL
□貰い物には気を付けろ
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「金時、遊びに来たぜよ!!」
「グーZzグーZz」
わざとらしく寝息をたて寝たフリをする。
「ありゃ金時?寝てるのかぇ?」
馬鹿な坂本はすぐに騙される。
「金時ぃ〜金時〜」
何度も何度も呼び掛けて起こそうと試みる坂本
「…金時?……………。」
「…Zz」
「金時、金時金時金時………銀時」
「!!」
ちゃんとした名前で呼ばれ、肩がピクリと跳ねる。
「ケーキがあったんじゃけど、起きんなら帰るぜよ」
わざとケーキの部分を強調させて言ってやると、ガバッと銀時が起き上がる。
「…辰馬!!」
「何じゃあ?起きとったのか、」
あたかも、今知ったような口振りで話す。
「だって、テメェと関わるとロクなことねぇもん」
「アハハハハー泣いていい?」
「あっ、ケーキだけ置いて帰れ!!」
「アハハハハー泣こう」
涙が出そうになるのを堪える
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