SHORT NOVEL
□禁忌
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「へ?んむ!!ぁ…ふ、ぁん」
いきなりの土方からの接吻に戸惑っていると、何かヌルリとしたものが口の中に入ってきた。
「―っ!?ん!!あっ、ぁふ…」
どちらのかわからない唾液が銀時の口端から零れる
「っ!!む、んん!!」
苦しくなり、土方の胸板をドンドンと叩く。
「はぁ…はぁ、っにすんですか!!」
「坂田…嫌だったか?」
「い、やに決まってるじゃないですか!!」
「!!…だよな」
いつもの真っ直ぐで射るような瞳と違い真っ直ぐ見つめるその瞳は悲しそうに揺れていた。
もう一度キスしようと顔を近付けるとそれは銀時の言葉によって封じられた
「……て…さい」
「は?」
「やめてください!!…あ、諦めきれなく成るじゃないですか、先生なら他に寄ってくる女子が沢山いるじゃないですか…うぅ、な、んで俺何すか…ズッ」
涙やら唾液やら鼻水やらで銀時の顔はぐちゃぐちゃになっている。
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