贈物
□携帯戦争勃発中
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【番外編】
「さーて、電話。電話。あ、けど折角色々教えて貰ったんだし携帯でやろー!」
ウキウキと自室に戻り携帯を手に取り獄寺の携帯に電話をかける。
ルルルルッ☆
無機質な音が沢田の部屋で鳴っている。
「…獄寺君携帯忘れてってるよ!!意味ないじゃんかー。」
後でアパートにでも寄ってみようかなーと考えながら獄寺の携帯に触る。
「…見たら駄目だよね。プライベートだし…けど見たい…」
ふと山本の愚痴を思い出した。
『電話してほしい!いつも俺からなのな』
「着信履歴だけ…ごめんね獄寺君!!」
着信履歴にはズラッと『山本』という文字
「山本ってまめなんだなー…待てよ。」
自分の携帯の着信履歴を見てみれば携帯を持って数日しかたっていないのに『雲雀さん』の文字がズラリ…
(…なんか恥ずかしい)
自分の携帯を閉じて改めて獄寺の携帯を見る。
(発信履歴はどうなんだろ。)
軽い気持ちで発信履歴をだしてみればこちらもズラッと『山本』の文字。
「電話してんじゃん!!…てあれ。これ全部山本が出る前に切ってる。」
恐る恐るメールも盗み見れば未送信ボックスに沢山の山本宛のメール。
「…。」
無言で自分の携帯を手にとり電話をかける…もちろん山本にだ。
『もしもし山本?今すぐ家に来れる?』
「なんかあったのか?」
『山本に見せたいものがあるんだ!!』
獄寺が山本に追い掛けられるまで
あと15分。
『もしもし、雲雀さんですか?』
「綱吉…?」
『はい。』
「やっと電話してきた。ねぇ…今何処にいる?」
沢田の家に雲雀が来るまで
あと10分。