贈物
□すれ違い、恋煩い。
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(雲雀さん…。)
この想いがいっそのこと届いてしまえばいいのに、と何度も思ったが沢田にはその勇気は無かった。
(怖いから、逃げてるんだ…でも、)
「ねぇ、沢田。」
「はい…?」
先程まで窓の外を眺めていた雲雀が唐突に沢田の方を向いた。
ドキリ、と沢田の心臓が波を打つ。
「何、考えてるの。」
「え…」
雲雀が近付き二人の距離が縮まる。
「何。」
「何て…」
(言えない…こんなこと雲雀さんには…)
口ごもる沢田の両頬に冷たい雲雀の手が添えられる。手の感触や温度に沢田はビクリと体を震わせると雲雀の目をじ、と見た。
雲雀の目には今、沢田しか写っていない。
(まるで恋人みたい…。)
同じように沢田の目を見ると雲雀は顔を近付けちゅ、と沢田の額に唇を寄せた。
「さっきはああ言ったけど僕は沢田に恋してほしいよ。」
「え、雲雀さ、…」
「ねぇ、僕だけを見てよ。」
雲雀の真剣な声色に吸い寄せられたかのように、沢田はそっ、と目を閉じた。
その姿にふ、と柔らかく微笑むと今度は沢田の唇に口付けを落としたのだった。
【懺悔】
ひなろ様、4800Hits&ご報告ありがとうございました。
『学パロ』というテーマでしたがこれは果たして学パロなのだろうか(笑)
もともとが学校ものなので、あえて特殊な学校に二人(とその取り巻き)を入学させてみました………元ネタはプリプリです←
もし、ひなろ様がプリプリを知らなかったりすると大変だと思ったので説明的なのをちょこちょこいれましたがそのせいでページ数多くなりましたf^_^;
あと、骸のフリフリふわふわは無いわ。←
と、まあ切甘でもない気がしちゃいますんで、何時までも返品可能です。またおっしゃってくださいm(__)m
それでは、ありがとうございました。