我が元に集え


□ 〜act:2〜
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「ガアッ!!」

警告も、話も無く突っ込んで来た
まぁこいつは人語を話せる程知能は高くないけど

「危ねえなぁー」

考えると言うより閃く
先ず相手の動きを鈍くする為に、脚や首を狙って来る

でも

「お、よ、は、と、そい、ほ」

ギリギリ迄引きつけてから躱す
慣れない奴がやるとギリギリでアウトになる事が在るから、気を付けるべし

「お、ほ、えい、せーの、せいや!」

まぁ躱すのも飽きる
面倒いから頭を狙ったのを屈んで避け、真上に来た所で下から掌底を打ち付ける

「ブギャアアアア!!」

多分、こんな感じの鳴き声を上げた
表現し辛い声を挙げないで欲しい

上へ、そしてゆっくりと下へ降りて来る魔物に

「っつあ!」

跳び上がり、体重を乗せた踵を背中に叩き落とす

「……!!」

魔物は、若干呻いて倒れた

二発とも同じ箇所に当てたから、多分中身は潰れただろう
でも、襲うって事は襲われても良いって事だ

俺を、恨むなよ
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