Songs
□冬の秒針
1ページ/1ページ
窓を揺らす12月の風
カーテン越しに見上げた朝日
きらきら光る世界は今の僕には意味のないもので
ゆらゆら揺れる足元にいつだって気をとられ
歩き出したらもう止まれないよ
そんな重い荷物はここに捨ててけよ
吐く息も白さを増して
秒針だけ無くした時計
くるくるまわる時間はいつだって僕だけ置いて
とぼとぼ歩く背中にいつの日か輝きを
見失ったらもうさがせないよ
そんな悲しい顔はすぐに消してけよ
フラフラ立ち上がってさそっと背中を押してやるよ
ヒラヒラ舞い落ちてくる雪が頬を撫でた
選び取ったらもう戻れないよ
そんな暗い気持ちはそっとしまってさ
歩き出したらもう止まれないよ
やっと流せたその涙は…