短編小説

□守るべき者
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ティオ「しかし、何故こんな無茶な修行をしようと思ったんだ?」
ティア「…守りたい人がいるからです。守るためには、どうしても強くならなきゃいけないんです。」
ティオ「イッシーのこと、か。」
ティア「確かに彼らも守りたいですけど、一番守らなければいけないのは、ティオ君です。」
ティオ「…俺が未熟だと言うのか!」
ティア「違いますよ。確かにティオ君は強いです。でも、あの映画では、ラティオスが津波に飲まれて死んでしまったじゃないですか。ティオ君には、…同じ目にあって欲しくないんです。ティオ君には、生きていて欲しいです。」
ティオ「…。」
ティア「ティオ君…、死なないで下さいね…。私を…独りにしないで下さい…。」
ティオ「…安心しろ。俺は絶対、死なない。守るべき友が居る、そして、大切な妹が居る限り、何があっても死なないと約束する。」ティア「…はい!」
ティオ「…身体はもう大丈夫か?修行を再開するぞ。」
ティア「よ〜し、シャドーボールをかわして、素早さを上げるぞー!」

これを読んでいる皆さんなら、命の大切さを分かるでしょう?大切な人を守るために死んだ人は、まだ気が楽でしょう。しかし、死なれた立場の人は、二度と立ち直れないほどの深い傷を心に刻まれるのです。ですから、守る事と死ぬ事は全く別なのですよ。あなたの守りたい人の心を、傷つけないで下さい。

『そして、大切な人を、真の意味で守り通して下さい。』
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