短編小説

□自由と自分勝手
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ティオ「…おい、ティア。」
ティア「今度はなんですか?」
ティオ「テーブルの上に私物を置くな。迷惑だ。」
ティア「…それくらいは良いでしょう?」
ティオ「…例えば、イッシーがそれを食べてしまったらどうする?」
イッシー「…これ、食い物じゃ無いだろ。俺でも食わないぞ。」
ティア「そうですね。イッシーさんに食べられる前に片付けておきます。」
イッシー「ちょっと待て!」
ティア「イッシーさん、さっきからうるさいです!」
ティオ「黙ってろ!」
イッシー「何でだよ!?」
ティア「イッシーさん、ワガママばかり言ってますよ!」
ティオ「いや、それはお前も変わらないような…。」
ティア「…え?」
ティオ「お前のしている事も、自分勝手だと言いたいんだ。」
ティア「違います!自由にしてるんです!」
ティオ「…自由の意味を取り違えるな。他人に迷惑をかけているなら、それは自分勝手な行動だ。」
イッシー「…確かにそうかも。」
ティオ「他人に迷惑をかけないようにするのが、自由なのだ。それを勘違いしている者が増えてきている。…お前たちは、気をつけろよ。」

ティオ君は言った。他人に迷惑をかけないようにするのが自由なのだと。ただ、自分では迷惑をかけているのか、分かりにくいですよね?でも、本当は簡単な事なんです。

『相手が嫌がってるというのが分かるように、相手を知れば良いのです。』
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