短編小説

□命の代償
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イッシー「…。」
ティア「…。」
ティオ「…珍しく静かだな。」
イッシー「…だって、ラティオスがぁ…。」
ティア「…グスッ。ラティオス君がぁ…。」
ティオ「…まるで俺が死んだかのような言い方だな。」
イッシー「…何でラティオスが死ななきゃいけなかったんだよぉ…。」
ティオ「…フッ。今は思いっきり悩むがいい。いつか、その答えも見つかるだろう。」
ティア「…見つかるんでしょうか?この問題の、答えが…。」
イッシー「…ティオが言うんだ。間違いない。…多分な!」
ティオ「『多分』を強調するな!」
ティア「そうですね。…きっと、見つかりますよね。…多分!」
ティオ「だから『多分』を強調するな!」

生きているからこそ、死ぬのだ。生きていないのに、死ぬ事は出来ない。それこそは、全ての命が背負う業だ。しかし、一人一人が背負う、誰一人として同じものを持たぬ業もある。

『それこそが、生きるための道しるべとなり、そして、それを知るきっかけを、人は運命と呼ぶ。』
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