CP小説
□淡い空言
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俺達は国を守るなんて大層な名義の仕事をしてるけど、色恋沙汰に全然興味がない訳じゃない。
死んだ姉貴をとっていったムカつく上司に至っては、今度は男の家に出入りしてると言う話。
ほんとにムカつく。
その話はおいといて。
「ちっと団子食ってくらぁ。」
いつもは気が乗らない団子が、今日はなんとなく食いたくなって団子屋に向かった。
「いらっしゃい。」
「親父、団子3本。」
へい、と言うと親父は店の奥へと引っ込んだ。
店の外の腰掛けに座ると、椅子に掛けてある赤い布の色と相反する真っ青な空が目に入る。
ただぼぅっと見つめていると、雲の形が変わったりするのが面白くて親父が団子を持ってきていても気付かないくらい見つめていた。
「親父〜団子買いにきたアル!」
ふと、聞き慣れた声が耳に入った。
相手もこちらに気付いたようで、いつも俺に向けるみたく、眉を寄せていた。
「なんでぃ、チャイナじゃねぇか。」
気付けば自分から声を掛けていた。
コイツと会えばいつもケンカばかり。
肌が合わないとでも言うのだろうか?
「親父ー団子10本!」
「おい、無視すんなやぁ。」
あっさりとシカトかましやがったコイツ。
「何アルか?」
あからさまに怪訝そうな様子でこちらを見る。
「何ってなんでぃ」
「用がないのに話しかけんじゃねぇよ‥‥」
俺とコイツは犬猿の仲らしい。
かなり相性が悪い。
「用がないなら話しかけちゃいけねぇってのかぃ?」
俺も、ムキになって話しかける辺り、まだ子供ってわけだ。
「ふんっ。ワタシお前が嫌いアル。」
「嫌い嫌いも好きの内って言うじゃねぇか‥‥」
ほらまた‥‥
「自惚れるのもいい加減にするアル。」
一々コイツの言動が気になるときた。
「はっ‥‥残念ながら俺もお前が嫌いだねぃ。」
(嫌い嫌いも好きの内。)
それはチャイナに言ったのか自分に言ったのか。
団子の串が無造作に並んだ皿を眺めながら考えていた。
俺がそれを"恋"だと気付くのは、まだ到底先の話。
□うは‥‥初の沖神(と呼べるのか?)。
気恥ずかしい感じなのですが。
なんかやっぱ自分小説無理な気がプンプンしてきた。
だってキャラの心情が書けてないもん! (泣)
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございましたm(__)m
2008,03,20 駿河 .