CP小説

□とある憂鬱、ある日の二人言
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「キョン君。」

ポンッと肩を叩かれる。

「お待たせしました。」

SOS団の徴集で学校に行く事になった俺達は何故か待ち合わせしていた。

「おい古泉。」

「はい?」

「なんで俺達待ち合わせしてんだよ。」

たかが学校に行くのに、どうして待ち合わせる必要があるのか。
古泉の答えはこうだ。

「僕がキョン君と行きたかったからですよ。」

あぁ‥コイツに聞いた俺がバカだった。

「それと‥」

まだ何かあるのかよ。
コイツにつっこむのは疲れるので心の中だけにとどめた。

「キョン君に悪い虫がつかないように。」

また爽やか過ぎるくらいの笑みを見せて古泉はそう言った。

「わっ、悪い虫!?お前が一番悪い虫なんじゃ無いのか?」

しまった、思わずつっこんでしまった。

「言ってくれますねぇ。」

古泉は先程よりも含んだような笑みを浮かべた。

「まぁ、そんなところが可愛いんですけどね。いじり甲斐があって。」

いじってたのか、いじってたのかお前。
つか可愛いとか言うな気色悪い。

「お前‥‥変。」

「ありがとうございます。」

誉めてねぇ‥誉めてねぇんだよ。
「誉めてくれなくてもキョン君に言われるなら嬉しいんですよ。」

「こ、心を読むなぁ!!!」

「あ、すみません。つい。」

つい、じゃねぇよまったく。
けど、俺にはつっこめるくらいのコイツみたいなのが丁度いいかもなんて、馬鹿な事を考える。

「キョン君?どうしたんです?」

「なんでもねぇよ。心読めるんだろ?」

「一樹、大好きだ!ですか?」

「なんでそうなる!?ったく、早く学校行くぞ。」

「照れ屋さんですね、キョン君は。」



そして通り慣れた道を二人で歩いていく。



END

2008.04.04 駿河.

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