□別れの恋
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その笑顔は俺に向けられて無い事だって、分かってた。
こんなに悲しい恋をする位なら初めから出会わなければよかったのに、ね。


別れの愛


ごめんね、ごめんね、と繰り返す水谷は目にいっぱいの涙を浮かべ、俺に何度も謝罪した。

(謝るな、よ。)
(俺が辛いじゃんか、)

「ごめん、栄口」

「も、いいか、ら」

消えそうな位、ホントに聞こえたかも分からない声で。
繋いだ手を離したら君は少し悲しそうに笑った。

(なんだ、なんなんだよ。)

初めから、一緒に居なければよかったんだ。
こんなに、辛いと思う事も、蘇る思い出さえも、俺には全部が苦痛でしかなくて。

あぁ、今更後悔しても遅いんだけど。

友達として好き、で良かったのに。
あぁ、これからどう付き合っていけばいいんだろう。
今まで通り普通に接してくれるかな、とか。


「水谷っ!!!!」


俺に背を向けて歩く水谷を呼び止めた。
最後にこれだけは言っておきたかったんだ。


「ありがとっ!!」


あぁ、こんな悲しい恋をするくらいなら、初めから出会わなければよかったのに、ね。




end





!!!
栄水ぽ…く、なって…しま、った…あわわわわ
水←栄です、と言い張る
シリアスが不意に書きたくなる事があります。
自分の気持ちを伝えるには、どうしたらいいんだろ、う。
水谷視点で続き書くかも。

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