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□A memory of summer!
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「なあなあ、三橋!今日俺ん家で花火しよーぜ!」
今日の部活が終わって、田島が三橋に言った。
「うひっ、いい、ねっ!」
「しかも、明日はモモカンも一日バイトあるからって、休みだしなっ!」
「う、うんっ!いいね、花火!」
「なになに〜?楽しそうな話してるじゃん!」
と、三橋と田島の話をこっそり聞いていた水谷が口を挟んだ。
「あ、のねっ、水谷くんっ」
「お、水谷!お前も花火しよーぜっ!」
「え、いいのー?ふみき嬉しい!あ、栄口も誘っちゃ駄目かなあ?」
「え、あ、俺?!」
「栄口くんっ!」
三橋の周りにはキラキラ光るものが飛んでいて(と、いうか目が明らかに輝いてる…!)断れない。(断る理由も無いけどね。)
「うん、いいよ」
「や、った!ありがと、さかえぐちくんっ!」
「でー、後花井と阿部もなー!」
「「はぁ?」」
田島の一声で二人は同時に反応した。
と、いうか、ハモりすぎて田島が笑った。
「う、ぉ!すげー!!」
「いっしょ、だった…ね!」
「(ハモっても嬉しくねぇ…)まー、行ってもいいけど。」
「わ、あべくんっ!ありがとっ!」
「(断らせてくれないだろうな、田島だし…)ま、いーけど。でも、さ田島。」
「ん?」
「個々に誘うんじゃなくてどーせなら、皆でしよーぜ、な?」
「うぉ!花井頭いいな!!」
「花井君すご、いっ!」
(いや、気付けよ!!)
と、心の中でツッコミを入れた花井だった。
「と、いうわけで泉!沖!巣山!西広!今日俺ん家で花火大会だから!」
「「「「(聞こえてたよ、全部ッッッ!!!)お、おー!」」」」
「…あ、田島、花火足りんのか?」
「んー、どうだろ」
「じゃぁ、さ。皆で持って来るのはどう?」
と、西広。
「うぉ、流石西広だ!かしけぇー!」
「(いや、気付けよ!!!)」
ちょっと、行き先不安な花井だった。
そんなこんなで、今日の夜8時、田島家の庭で花火大会です。
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