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□生クリームパニック!
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きょうはいちねんにいちどの、
きみにあえたことをかんしゃするひ。
生クリームパニック!
「叶、」
三星に来て3ヶ月位経って、野球部の奴等とも大分馴染む事が出来た。
ただ、一人を除いては。
「なんだよ、織田。」
叶修吾、オレ等のエース。
髪は純黒で少し癖のある毛先。
眼はどちらかと言えばツリ目で例えるなら猫みたいな眼。
性格は、俺が触れると拒み、自分からしか近寄ってこない。
……ホント、猫みたいな奴。
「今日叶ん家行ってえー?」
「何しに?」
うわあ、叶オレに対する対応最近酷くなってないか…?
「久々に叶ん家行きたなってん、なあ、ええやろ?」
「構わねーけど、」
「はい、決まり!そうと決まればはよ帰ろう、んで帰りコンビニ寄ろう。」
「はあ?なんで「ええから、ええから、ほらはよ着替えっ」」
自分が喋ってる最中で会話を中断されたのが気に入らなかったのか叶はオレを少し睨んでそそくさと着替えた。
*
叶ん家に着いて部屋に案内され、コンビニの袋と自分の荷物をドサリと置いた。
「なあ、」
不思議そうにコンビニの袋を見る叶。
「なんや…?そんなに気になるんか…?」
うんうんと、縦に首を振る。
「だって、お前、俺だけ外で待たせたじゃねーか!」
「あれは、ごめんて。まぁ、そんな怒んなや。」
ふい、と目線を逸らすその姿にさえも可愛いと思ってしまうオレは重症や。