アンムリナーレ
□01：始まりの歌
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‥‥──悲しくなった時や
怖くなった時は歌を歌うのよ？
そうすればきっと楽しくなるわ
ね？大丈夫でしょう？──‥‥
始まりの歌
なに？
この真っ赤なものは？
私の体にこびりついてくる液体。
ゴォっと音をたてて見慣れた町が燃えていく。
私が生まれ育った町。
周りからは刺すように聞こえる人々の悲鳴と、悲鳴の原因の機械音。
怖くて耳をふさぐけれど、止まることはない
音。
(母さんや父さんはどこに行ったの？
怖い‥‥怖い！)
悲しくなった時や怖くなった時は歌を歌うのよ？そうすればきっと楽しくなるわ。ね？大丈夫でしょ？
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