アンムリナーレ


□01:始まりの歌
2ページ/4ページ

母さんの口癖‥‥
怖がりな私にいつもいい聞かせてくれていた。
だから私は歌った。
この恐怖が消えるように願って歌った。
 
 
ほんの少しだけ怖くなくなった。母さんが側にいるような気がしたから。
 
 
 
 
小さな少女は町の外れで歌を歌った。
 
 
恐怖で体を縮め、膝を抱いて歌っていた。
 
 

 
 
‥‥!
 
 
いきなり町の中央で暴れていた化け物の様な機械──AKUMAが私に近付いてきた。
 
 
(早くここから逃げなくちゃ‥‥!)
 
 
恐怖で体が震え思うように動けない。
立ち上がって逃げることなど無理だった。
 
 
 
AKUMAが何体も寄ってくる。
 
 
その体から飛び出ている銃口がこちらに向いてきて、今にも撃ち込まれそうだ。 
 
(逃げなきゃなのに‥‥っ)
 
 
その銃口から弾丸が私に飛び出てきそうになった
 
 
────どくん
 
 
カチャっと、音が鳴った
 
 
───どくん
 
 
ダンッという音と共に弾丸が私めがけて飛んでくる
 
 
───どくんっ!
 
 
 
 
 


次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ