戦国(イクサ)の言葉
□lack
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欲しいモノを手に入れた。
『失ったものは、大きい。』
どうしても欲しいモノだった。
『どうしても、どうしても、欲しかった。』
ソレを手に入れるためには、犠牲も出た。
『アンタの命を犠牲にした。』
だが、進むしかなかった。
『進みたくなかった』
俺のために散った奴等がいるからだ。
『アンタは、決して俺のためになんて行動をしたことがなかった』
彼等は、俺を信じたからこそ散っていったのだ。
『アンタは、最後は俺を信じなかった』
…だから、叶えた。
『だから、失った。』
俺の夢を。
『俺の願いを。』
彼等の願いを。
『アンタの存在を。』
手に入れた。
『失った』
この叶えたかつての夢と共にまた新たな日々が始まるのだ。
『あの失ったかつての願いもなくまた新たな日々が始まるのだ。』
希望に満ちた日々が。
『絶望に満ちた日々が。』
…だが、心の片隅に潜むは。
『…欠乏感。』
゛アンタが、いない。″
―Lack (欠乏、不足)―