騎士(ナイト)の忠誠
□The sweet&bitter medicine
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…君を守る。
だからこそ、そばにいるのだ。
The sweet&bitter
medicine
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上田城の朝はいつも早い。
その上いつも慌ただしい。
その理由は、他でもないその城主にある。
いつも早起きで朝の鍛練を行い、それが終わればすぐに朝餉を食べる。
そのテンポが実に早いため、侍女たちを始めとして皆が忙しく動いている。
…のだが。
「さ、猿飛!!」
この朝は、いつもとは違った。
本来ならばもうとっくに起きているはずの城主が姿を見せないのだ。
おかしいと皆それぞれが考えていると、城主の一番傍に仕えているあの独眼竜が、血相かかえた様子で忍隊の長を呼び出したのだ。
「竜の旦那?どうしたの、そんな様子で」
「…すげえ失態を犯しちまった……」
らしくなく頭を抱えた彼に、どうしたのかと問い詰めると。
「幸村が、風邪をひいた」
…城内に激震が走った瞬間だった。
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