01/12の日記

21:35
できてしまったのです(小十佐♀)
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※現代パロ
※妊娠ネタ
※佐助は出てこない




伊達政宗は動揺していた。


「……really?!」
「は、…この度、」


『結婚することになりまして。』

嘘をついているようには思えぬ口調に、政宗は無意識のうちに頭を抱えた。
まあ素が嘘をあまりつかない人間だ、だがそんな言葉をよりによって彼――


――片倉小十郎から聞くことになろうとは。


「…マジかよ…」
「しかしこの仕事を辞める訳ではございません」
「………」


小十郎の仕事は、この会社の若社長である政宗の補佐。
普段から口煩い小十郎がいなくなるのも政宗にとってはまあいいことなのだが。


「…だが、唐突すぎやしねえか?俺は付き合ってたなど一度も聞いたことがねえが」
「あ、いえ……その件ですが」


突如口籠もり始めた小十郎は、彼にしては珍しく目線を泳がせている。
何事かと聞き耳をたてていると。



「…妻となる者が、身籠りまして」
「………What?!」



それこそ初耳だった。
所謂「できちゃった婚」だとは……

信じがたい事実に、とりあえず落ち着かせようと煙草を取り出す。
しかしそれも彼に制されてしまった。


「煙草を嗜む者は接吻の際に嫌がられるもので」


…もう既に夫兼父の顔だ。


「それでは仕事に戻ります」
「あ、ああ……」


小十郎の背中を呆然と見送った政宗は、彼が滅多に触らない携帯電話を持っていることに気付く。
そこにも新たな一面が見えている気がして、政宗は盛大なため息をはいた。


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やまなしおちなしいみなし!!

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