01/14の日記
22:47
あの汁の行方(政幸♀連載裏話)
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※連載のちょっとした裏話
※5話の後にどうぞ
「………変わった人、」
あの男が去り、佐助はなぜか安堵の息をもらす。
今の数分でかなりの体力と精神力を使った気がした。
静かな待合室に一人になり、自分は帰ろうと立ち上がると。
「……げ」
地面いっぱいに二人分のコーヒーが広がっていた。
「ただ缶だけ捨てたのかあの人は…」
仕方なく床を掃除するために、たまたま通りかかった清掃員に声をかける。
事情を話せば拭き取ってくれた。
…消えゆくのは黒い液体。
だが己の心の黒いモノが消えていったわけではない。
佐助はあのような男を可愛い従姉妹が選んだのが理解できなかった。
あの少女が苦しんでいるのに何もしない彼に腹が立って仕方がなかったのだ。
しかし最後に残していった言葉がどうしても気に掛かる。
「…そんなヤワな想いじゃない、ね……」
どうやら彼も、少女と同じ想いを抱いているようだ。
と、いうことはやがて二人は結ばれていくのだろう。
しかし佐助は許さない。
「…まだ旦那は渡せないよ?政宗さん」
まだ自分が認められる者ではない。
あの少女を幸せにできるようになれば認めてやってもよいが、それはまだまだ先の予感が佐助にはした。
コーヒーはすべて拭き取られ、床は元の形に戻る。
だが佐助も政宗も、
心情は元には戻らない。
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佐助はオカンです。
まだ娘はやれないな〜みたいな心境。
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