01/22の日記
00:20
逢えない時は続いていく(政幸♀夫婦)
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※甘々期
…ここ数日、
あの妻にあっていない。
「…何だってんだ」
今、彼女は甲斐へ顔を出しに行っているらしい。
彼女自身が「たまには甲斐に帰らせてくれ」と頼んできたことだ、余程あの地とあの当主が好きなのだとわかる。
しかしながら気にかかる。
その理由は、おそらく彼女についた忍の言葉だろう。
『ひょっとしたら…もう奥州になんか帰ってこなかったりして』
『何?』
『旦那さまなんかよりお館様や武田の人達のほうがずっと優しくて大好きー、ってなって帰りたくなくなるかも』
へらへらした態度のあの忍の言葉が頭から離れないのだ。
…彼女に限ってそんな事はないと信じたいのだが、元々彼女はあの甲斐の虎を敬愛しすぎているほど親しく、武田のほうが伊達よりも付き合いが長い。
それに、
「…初めは……アイツを見ていなかったからな」
自分には冷たい態度をとり続けた時期があった。
彼女を相当傷つけたと思われるそれは、嫌な思い出として残っているだろう。
今ではそのままの自分で彼女に接しようとはしているが、
…それでも。
残るのは不安しかない。
この感情を晴らすのは、また彼女しかいない。
早く戻ってきてほしい、と想う自分に驚きながらも、彼女がいるはずの遠い空の下に想いを馳せた。
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幸はきちんと帰ってきますよ?
帰ってきたらラブラブ再開です。
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