01/23の日記

23:41
その一房まで断ち切るかのごとく(政幸)
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※悲恋
※現代
※性別はお好きなように




「…髪……切ろうか、」


長い髪を触りながら、突然言われた言葉に驚く。
ふわふわとしたそれは、「彼」が好いていたものだ。


「…どうしたの旦那」
「髪を切ろうかと思う」
「切るって……本当に?」


こくりと頷く姿はどこか哀しそうだった。
だが「髪を切る」という行為は「失恋の哀しみを断ち切る」というのと同じ。
まさか、とは思ったのだ…


「どうして……彼、あんなに気に入ってたのに」
「…気に入ってくださったから、」


だから切るのだ。
呟く声すらも哀しみが滲み出ている。
本当は未だ「彼」のことを想っているのではないかとそれは思わせたが、その本人は「来週の日曜に切る」と笑ってこちらに言った。




……その来週の日曜、
「彼」が米国へ旅立ったことを、
その日、初めて自分は知った。

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佐助視点で。

実は政宗サイドも考えていたり。

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