短編
□想えば想う程
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別れを切り出したのは私。
あなたを避けていたのも私。
目を合わせようとしないのも私。
…最低。
こんな自分が凄く嫌い。
私は…最低最悪。
好きなのに。
まだ好きなのに。
なのに、こんな態度。
別れたんだから、もう私たちを結ぶ言葉は“恋人”じゃない。
今私たちを結ぶ言葉は“知人”。
…否、それ以下。
私が望んだ。
でも、あなたはこうなる事をとめてくれなかった。
理由すら聞いてくれなかった。
だから、余計に思う。
あなたは大して私を見ていなかった。
あなたは今、音楽以外に興味がない。
もう少しで掴めそうな夢を追い掛けているから…
卒業式の日、折角告白してくれたのに、ね…
私が灯台の伝説を信じてるっていったのを覚えてくれていて、迎えに来てくれた筈なのに。
あなたから愛は確かにもらった。
私に愛をくれた…よね?
でも、だめだった。
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