そこは海
真白な砂浜に青い海原の広がる海だった
私とお兄ちゃんはお父さんの友人が所有する島に招待され
この南国の孤島へ遊びに来ていた
こんな所にこんな素敵な場所があることに心がときめいた
そしてなにより・・・
大好きなお兄ちゃんを一人占めにできる・・・
今この島には 私とお兄ちゃんの二人だけ・・
一緒に来る予定だった両親は仕事の都合で急にこれなくなった
だから お兄ちゃんと二人きりなの
「ねぇ ねぇ 早く海に入ろうよ」
お兄ちゃんの腕をひぱる
「なあ、美咲」
「ん? なぁに?」
「俺、思ったんだけどさ。ここって俺たち二人しかいないじゃんか?」
「うん、そうだね。プライベートビーチっていうか、島に私たちしかいないもん」
「そういう滅多にない状況だからさ、ちょっとしてみたい事があるんだよ」
「え? 何するの?」
ちょっとワクワクしてお兄ちゃんをみた
「ズバリ、裸になるんだ。水着も着ないで真っ裸になるんだよ」
「ええ〜〜? 裸ぁ〜〜?」
予想外の言葉・・・
「そう、裸だ。他の場所じゃできないけど、ここには俺とお前しか居ない。つまり家の中と同じ様なもんだ。それでいてこんな綺麗な海や砂浜、広い空間がある。そこで裸になるなんて凄く爽快な気分になると思わないか?」
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