現代物

□君の涙に虹を見た…
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<<君に夢中! >>


東千代乃介、お菓子大好き夢見る三十才独身リーマン…は、姉の友人の子ども…。かわゆい弟のような存在の友紀くんから素敵な物を譲ってもらった。



『恋人同士がお揃いでつける物で今めっちゃコレ流行ってねんて。

ブルカリのシルバーのリングって、男同士の結婚の印、言うてみたら事実上のマリッジリングってやつやな〜。

せやから、ほら…俺おっさんにプレゼントしよ〜思てんけど…サイズを間違えてもうて。

フリーサイズやねんけど、買ってから気ぃついてんけど…直径がちょっと足りひんねんな〜。

こゆのって一ミリが勝負やん?フィット感とかが…せやから、何やったっけぇ。

ほら〜あの、千代ちゃんの…え〜とえ〜と、あっ、しょぼくれっ!そう!あれにやったらどないやろ?

まだ使こてへんしぃ〜綺麗ぇから。プレゼントしたらしょぼくれ、喜ぶと思うで〜』





三十才なのにとっても奥手(というか精神的にも肉体的にも成長していない)千代ノ介と違い、十六才でひと回りも年上の恋人をふん掴まえた春賀友紀だけあって…そういう面はとてつもなく詳しい。男同士のあれこれだとか、何だとか…とにかく勝次や古川が知ったら引っくり返りそうなことをよく知っていたりする。そんな訳で千代ノ介は、この『おませさん』な友紀くんを古川とは違う意味で、大変頼りにしているのだった。もちろん、しょぼくれ、という言葉は千代ノ介の頭には入っていない。ただ、『喜ぶと思うで〜』だけが耳に入っている。

そして今回も…。実は先月、色々あって何故だかそんな雰囲気になって、恋人りょーくんといよいよ結ばれる…。となりかけて、何とも間の悪いことに千代ノ介、腹痛を起してしまったのだ。それでも最初はガマンした。せっかく、せっかくりょーくんと!だし…と。が、生理現象をガマンすると冷や汗?あぶら汗がだらだら出てきて、次にぶつぶつ寒いぼが…。ううっ、い、痛い〜寒い〜と顔面プレイを披露する千代に、さすがに古川も気づき…千代ノ介は猛ダッシュでトイレに駆け込んだ。





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