お昼寝戦隊in学校

□その犬の名前はペーターでした。
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●月×日 



今日、レッドが学校へ行っていると、目の前には、大きな犬がいました。



(何故だ!!?いつもこの時間ならこの犬は寝てる時間なのに!!畜生...
ここは自力で通るしかないな。)




と、レッドは思い、今年もクラス対抗リレーに出る足の速さで走りました。



        



なんと犬がレッドの方に走ってきました。
そう、この犬は鎖をつけていなかったのです。



レッドは、無我夢中で走りました。そして、全速力で走ったおかげで犬と間が開きました。



        



何と信号が赤になっていました。




レッドは戦隊のリーダーです。常日頃から信号を守ってきた人です。偉いな。





(チッ、何でこんなと時に赤なんだよ...。
小学1年生のときから交通安全だけは守ってきた...
今無視するとこの記録が敗れてしまう!!)






そして、レッドはちゃんと信号を守りましたが、
そのおかげで犬がレッドのすぐ側まで来ました。






レッド絶体絶命!!レッドは助かるのか!!?



それとも犬に食われて死んでしまうのか!!?

お昼寝戦隊の仲間が助けに来るのか!!?









(落ち着けレッド!リュックの中にこの猛獣を制することが可能なものは無いか!?
ここで死んでは学校で私を信じて待ってくれているセリヌンティウスはどうなると(殴)






無駄な自問自答をしている間に犬がレッドに襲い掛かってきました。




(そうだ!この笛があるじゃないか!)



レッドは笛を取り出すと、通行人の生ぬるい視線もものともせず
笛を思いっきり吹いて叫びました。





「お昼寝戦隊集合!リーダーの絶体絶命の危機だ!」








・・・叫んだのはいいものの、隊員の影は見えず、痛い視線ばかりが刺さってきます。




ちなみに、イエローは学校で音楽室をピッキング中、

ブルーはファミマで弁当をとり弁にしようか豚カツにしようか悩み中、

グリーンは黒魔術の本を音読中、



ピンクにいたってはTVの前で正座して
えいごであそぼを楽しみに待っていました。






痺れを切らした犬が話を進めようと配慮してレッドに再び噛み付こうとしました。




「まあまあそうあわてるな、ジョンマイクレオ=ペロ=ポン太氏。
いいものをくれてやろう。今週のジャンプだ〜!」





がぶり。「いやあぁあぁぁぁぁああああ!!!
まだ読みかけなのに!!!!」






レッドは身は守れましたがトラウマがひとつ増えました。

 

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