上×一は
□捕まった後、そして
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可愛くて、可愛くて。
私の腕の中に捕まえた。
捕まった後、そして
誰も通らない、誰も現れないこの部屋で。
引き込んで、腕の中に閉じ込める。
密やかに行われる。
甘い声が誘う。
「は、あッ」
「金吾…っ」
「も…だめ」
ふっと気を失う金吾。
力が抜け、布団の上で無造作に横たわる。
金吾の高潮した頬を優しく撫でる。
「抑えが効かないな」
ここ毎日のように金吾を監禁した場所に連れ込んで。
そして、熱を放つ。
まだ、まだ、まだ。
足りない。
足らない。
まだ、まだ、まだ。
自分の欲に呆れる。
どれだけ、欲すればこの欲望は収まるのか。
止め処なく、溢れる。
この愛しい存在に。
するする、と金吾の頬を撫でた。