上×一は

□愛しい貴方、艶やかな君
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「金吾、出してもいいぞ」


そう言って、かり、と先端を軟く噛まれる。

その快感に、我慢しきれなくなり、欲を貴方の口の中に出してしまった。



「んンっ…あっ、あああーッ!」



ごくり、と自分のものが貴方の中へと入っていく。

簡単に飲む貴方に何とも言えない気持ちが湧き上がった。


「濃いな」


ぺろ、と舌を出して言う。

その言葉にまた顔が熱くなった。


「久しぶりだから、な」


に、と笑って、後ろの穴へと指を這わしていく。

硬く閉ざされたそこを、ゆっくりと解していく。


「金吾、」

「ンッ…ふ」


ちゅ、と唐突にキスをする貴方。
舌が入り込んできて、自分の舌と艶かしく絡まっていった。


酸素が十分に吸えなくて、頭が朦朧としてきた。



快感に溺れる。



すると、ぐ、と指が進入してきた。

長くてごつごつした指が。


押し広げるかのように四方八方に動く。


「きついな…」


汗が滲んだ肌が光で照らされて煌く。

縛られた髪も乱れて、遅れ髪が肌に張り付いていて、一層艶かしく見えた。


「小平太先輩…ッ」
「金吾…」


名前を呼べば、目線をこちらに向けてくれる。
そのまま見つめ合って、いつのまにか口がくっ付いていた。


獣のように貪り合う。

しかし、指の動きも忘れないで、動きを早くしていく。

中は次第に緩くなりだし、指の数が増えていく。


「はぁっ…ア、ん」


とろけだし始め、ぐちょぐちょ、と卑猥な響きが生じてくる。

三本の指がばらばらに動き、解していく。


「こへ、いた…せんぱっ…あッ」


ぎゅ、と貴方の服を握る。

快感で頭がどうにかなりそうだった。

体が熱い。


熱が蓄積して、早く開放されたいとも思う。


早く、貴方を感じたい。


「も、いれて…くださっ…!」


そう口からこぼれた。普段は言わない言葉。

自分から入れて、なんてとっても淫乱だと思う。


でも、今はそうでもない。


だって、その人だから早く感じたい。



早く交わりたい。



貴方の熱を、存在を近くで感じたい。
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