上×一は

□愛しい貴方、艶やかな君
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その頃、喜三太と残された体育委員会の皆さんは…。


「山村先輩…」

「なあに〜?」

「皆本先輩はどこに行ったんですか?」


小首を傾げながら、言う一年生に喜三太は膝を折って話す。


「大事な人のところに行ったんだよー」


にっこり、と笑う喜三太。

一年の子はまだ納得できないらしく、眉を潜めた。


「大事な人って誰ですか?」


喜三太は笑みを深くして、明日会えるよ、とその子の頭をぽんぽん、と叩きながら言った。
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