上×一は

□そうして、私は手に
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私の指が舌が動くたびに、びくん、びくん、と目に分かるくらい反応する金吾。


感じやすい体質なのか…。


滝と比べてそれは明白だった。


しかし、このときの私は滝のことなどおろか、今が朝時なのも忘れていた。


いつ誰が、この部屋の前の廊下を通るか分からない。

いつ誰が、この部屋を訪れるか分からない。


私は金吾に溺れていった。


「や…ぁ、あっ」


つつ、と汗が伝った後を指で追う。


胸から、腹へ。

腹から、股へ。


そこには幼くもそそり立っている欲望が見えた。


「いや、見ないで…ななまつ、せんぱいっ」


恥ずかしそうに足を閉じようとするその様子に、ぞくり、と感覚が震えた。


ぐちゃぐちゃにしたい。

でも、優しく触れたい。


反対の気持ちを思いながら、金吾に触る。


「金吾…このままだときついぞ?」


金吾の大腿部を軽く開かせるように手を置く。

すると、金吾はびく、と肩を震わせて、そのまま大人しく、足をゆっくりと開いていく。



その顔を赤く染めながら。

足が震えている。


「…っ、せん、ぱい」


また涙が流れた。


きれいな涙が。


ふ、と笑う。


「いい子だ、金吾」


金吾は私の顔を見つめながら、ぎゅう、と自分の胸を握り締めた。


まとめられている筈の髪の毛が乱れて、数本首にかかり、色っぽく見えた。


「七松、せんぱい…っ」


金吾の小さなそれに手を伸ばす。
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