上×一は

□そうして、私は手に
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金吾を床に縫いつけ、ひたすら激しく律動を繰り返した。

金吾の声が耳に届く。


「はぁ…あ、あ、あ」

「…はぁ、金吾」


いつの間にか、髪の毛はほどけ、床に広がっていた。
黒い艶やかな髪が淫らに見える。

汗が肌を伝う。

金吾の中はとてもきつくて、熱くて。


意識が持っていかれそうだった。


「すごいな、金吾…本当に初めてか?」


それほどまでに、感度がよく。

それほどまでに、心地よかった。


「あっ、ぅん…ああ!」


ゆさゆさ、ゆさゆさ。

中が擦られる度に、質量を増した。

金吾はどうしようもない感覚に居たたまれなく、首を左右に振っていた。

涙が宙を飛ぶ。


ある点を突くと、きゅう、と中が収縮した。


「く、…ああ…でもこのキツさは初めてだろうな…」


また、そこを突く。

金吾の声が一層大きくなった。

体が大きく跳ねる。


「っ…やぁ!」

「嫌じゃないだろ?いやらしいなァ、金吾。腰が震えているぞ」


言葉通り、金吾の腰は強い快感で震えていた。

その腰が細くて、幼くて、指でするする、となぞる。


「ひぁ…っ」


びくびくと背を仰け反らせて、反応する金吾。
更に体が桃色に染まっていく。

快感に打ちひしがれる金吾を凝視する。


幼い体つき。

幼い顔つき。


何もかもが私を魅了する。

何もかもが私を欲情させる。


金吾のその細い腰を取り、起こし上げる。


そのまま、自分の足に乗せた。

先ほどよりも、深く金吾の中に入り込む。


「ぁああ…っ」


目を見開く金吾の頬に涙がまた一筋流れた。
その涙を目で追う。


鎖骨辺りでちゅう、と吸うとぶるり、とした感覚が私を襲った。
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