企画
□ねぇ、もっと頂戴
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ねぇ、もっと、ぼくを好いて。もっと、ぼくを求めて。もっと、ぼくに触れて。
更に、この上の愛を。
ぼくに頂戴。
ねぇ、もっと頂戴
ぼくと竹谷先輩は付き合っている。
ある日二人で委員会の仕事をしているとき、告白したんだ。
あのときの雰囲気に流されて、自然と出た言葉。
「ぼく、竹谷先輩が好きです」
単刀直入な台詞。
もっと、この想いを明確に表せる言葉はないものだろうか。
言葉が足りない自分が、もどかしい。
この想いをそのまま、貴方に言えたらいいのに。
そしたら、もっとぼくに夢中になってくれますか。
貴方は驚いた顔をしたけど、すぐさまぼくの大好きな笑顔を見せてくれた。
そして、おれも好きだ、って言ってくれたんだ。
ぼくは嬉しくて、驚いて、涙が出た。
それから、ぼくたちは付き合っているんだ。
毎日が楽しくて。
ぼくの隣には竹谷先輩がいて。
ぼくはそれだけで満足だったのに。
どうして、こんな気持ちが溢れ出てくるんだろう。
自分が気持ち悪い。
ぼくは貴方が隣で笑ってくれるだけで、良かったのに。
いつからか、貴方を求めるようになっていた。
もっと、ぼくを好いて。
もっと、ぼくを求めて。
もっと、ぼくに触れて。
更に、この上の愛を。
ぼくに頂戴。
ねえ、竹谷先輩。