企画

□夜さり来い
1ページ/9ページ

、また、お前のところへ。

あ、前よ楽しませてもらおう。

私の張った罠の中まで来い




夜さり来い




そろそろ、だな。



私が忍術学園を卒業して、三年になる。

度々、任務が一段落したとき、学園に顔を出していた。


もちろん、兵太夫に会うためだ。


今回も学園の近くで任務があり、それが終わったので、学園に向かっているのだった。


そして、会うのともう一つ目的がある。



兵太夫は四年になった。

実習が主になってくる学年、潜入の課題も出てくる。

つまりは諜報の課題も入ってくるのだ。


そこでこの時期にとある授業が行われる。


諜報の任のときに大いに役立つ、房中術…いわゆる淫術と交接術だ。

実際使用するか、と聞かれればそんなに活用しない。

淫術とは相手をその気にさせる手法で、交接術とは実際の交接に際して用いられる技法である。


何かの文献で読んだのだが、本来の房中術とは異なるものらしい。


まぁ、ここでは割愛させていただこう。



ここまで、説明臭くなってしまったが、とりあえず兵太夫に手解きするのが今回の目的だ。


そもそも、私たちは恋仲同士なのだが。
手解き、というのも一つの趣向だ。今日は楽しませてもらおうと思う。



今、兵太夫は何をしている。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ