骸雲
□いけいけ☆ムクロくん
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――――――ドゴスッ
砕け散ったドアの破片が中を舞い
そして硬い金属が空気を切って飛ぶ。
ひょいっと避けると鈍い音をたててトンファーが壁に食い込んだ。
「おやおや?何をそんなに殺気だっているんですか?」
―――何をそんなに?そんなの決まっているだろう?こんな物が僕の机に置いてあったんだからっ!?
「君だよね?こんな置き土産してったの?」
怒りオーラぶっ放し中の雲雀は机の上に五冊の本を置きながら言った。
「………んっ?あぁ、それ。雲雀君へのプレゼントですVv」
「いらない」
「なんですかぁ―、折角可愛い雲雀君が載ってるっていうのに………」
骸はぷくっと頬を膨らませていたがこんなのを欲しがる男子は普通いないだろう………
ピンクの表紙に骸と雲雀であろう人物が描かれた少し大き目の本は虚しく骸の胸に返された。
「その本のおかげで、僕草壁に生暖かい目で見られたんだけどっ!?」
そい言いはなつともう片方のトンファーを骸に投げつける。
しかし、あっさりと避けられてしまい更に苛立ちが増す。
「それに、どうして僕が君を好きになんなきゃいけないのっ!!!」
「………?読んだんですか、雲雀君?」
「――――チッ」
(舌打ちなんかして、本当に可愛いですね〜雲雀君☆)
――――なにその生暖かい目、誰だって自分の机の上に奇妙な本が置いてあったら読むでしょ!?開いた時は驚いたよ!?なんか僕っぽい人が骸と………………うん。これ以上は言いたくない…………υ
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