捧げ物
□『散歩道で。』
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何時もの様に散歩していてふと、空を見上げた時だった。
「あいつらは無事だろうか。」
そんな思いが俺の頭を掠めた。
ヅラはつい最近見たから大丈夫だとは思う。
でも下手して真選組に捕まってなきゃいいが・・・。
バカ本も大丈夫だろう。宇宙でデッケー商いやってっだろうし。
高杉は・・・あいつも元気なんじゃねーかな。
くたばったなんて事聞いてねェし。
戦が終わって約7年―
皆見事に変わっていった。
昔は良く4人一緒に行動していたもんだ。
馬鹿やって、
酒呑んで、
屋根に昇って朝まで語り明かしたもんだったのに。
時間が経ち、皆変わってしまったのは仕方ないと思うが、昔と同じ様な事が出来ないと思うと少し寂しいと思った。
いつか、またいつか4人で集まる事が出来たならちっとだけでいいからよォ、
皆で馬鹿やって、
皆で酒呑んで、
昔とおんなじことやろうや、
なぁ、皆。
『散歩道で。』
END.