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□『それぞれの道』
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「オヤジ、今日って何日だっけ?」
行きつけの飲み屋で銀時は今日もツケでお酒を飲んでいた。
「もう酔ったのか?
今日は8月10日だ。」
銀時にオヤジと呼ばれた男は銀時の空いたコップにお酒を注ぎながらそうそっけなく言った。
「そっか・・・ ・・・。」
何かを懐かしむような顔をしてそのまま黙り込んでしまった銀時に声を掛けるような無粋な真似はしない
ここには何故か
訳ありの客が集まってくるからだ・・・
「・・・隣いいか?」
「どうぞ。」
物思いに浸っていると、声を掛けられ
銀時は手に持った酒を見つめたままそう返事した。
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