朱の烙印ーA cinnabar red brandー

□The opening of the thingーことの始まりー
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「嘘……だろ?」


放課後の校長室――

掃除当番のオレ・姫路ケィトは、バラバラになった人の欠片を発見した。

長い髪の毛……

制服のスカート……

スベスベの肌……

生徒の一人に間違いはない――


「あ……ああ……うぁぁあああっ!!」


夕陽が鮮やかに血を照らし出す――

オレは頭を抱えガクガクと震える。


「……あの時と……同じだ……」


夕陽は次第に闇へと呑まれていく――



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