読切

□最低で最高の最低な最高
1ページ/1ページ




冷たい冷たい雨が降る
私は雨が好き……
だって、“あの日”は眩しいくらいの青空だったから……

最高の一日は
いつしか
最低の一日に塗り替えられた
寒空の下、空はとても輝いていた辛くても泣けなかった

──何年も同じ空だった

やっと、雨が降った
やっと、流される
流れた最低の一日は
いつか、
最高の一日に戻れるよう願う──





<最低で最高の最低な最高>



END.
(2023.04.23)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ