会長はメイド様!

□美咲ちゃんの秘め事
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「碓氷....?」



放課後の生徒会室、周りには私と碓氷以外誰も居ない



「碓氷、起きろよ。帰るぞ。」

時計を見るともぉ18時過ぎ、流石にこの時間校舎に残っているものは少ない。

「....待ってなくても良かったんだがな」
生徒会の皆が帰った後も碓氷は私を待って教室に残った。


最初はいつものように私をからかって遊んでいたが、仕事の量が多いのが分かったのか、途中から碓氷は黙って窓の下の壁に寄りかかり座り込んだ。



「碓氷さん、私今日バイトあるんですけどね。」

碓氷は静かに寝息をたてて眠っている.....



寝顔、綺麗だな......



いつもふざけている碓氷の寝顔に




私は目が離せなかった......




不思議な奴だ。




いつもはふざけてセクハラばかりしているのに、いっつもいざって時には私を助けにくる.....






こんなにも碓氷のペースに乱される...





碓氷 拓海.....





「私はお前をどぉ思っているんだろうな」
苦笑と共に私は起きる様子もなぃ碓氷に問いかけた





「....好き、なのか?」




気が付けば、碓氷の目が開いていた




「好きだよ、俺は会長のこと。」


少し微笑みながら優しい瞳で碓井は言った



「なっおまっ碓氷!!! 起きてたのか!!?」
「今起きた♪ で、美咲ちゃん、いきなりどぉしたの♪?」

ニヤリと笑って碓氷は私を見つめる


「俺が会長のことどぉ思ってるか、そんなに気になる? いつでも教えてあげるょ♪ 美咲ちゃんがいいこにしてたらね♪♪」

すっと私の頬に手を伸ばし顔を近付ける


「はっ離せアホ!!! 離せよ碓氷!!」
奴の胸元を押し私は碓氷を遠ざけた

「えぇ〜、だってぇ美咲ちゃんが俺のこと知りたいって言うんだもん。 これは体で教えてあげなきゃ駄目ぢゃん??」

潤んだ瞳でよくもしゃあしゃあと....



私は顔がさっと赤くなったのが分かったが、碓氷に気づかれないよう背を向けた


「私はもう帰るからな!! お前はずっとそこに居ろ!!」

生徒会室から勢いよく出て、ズカズかと進んだ

「あっ待ってよ美咲ちゃん。一緒に帰ろうって言ったぢゃんか♪」

アホ碓井はひょいと私の隣に追いついてニヤニヤしていた
「で、どうしてあんなこと俺に聞いたの?もしかして美咲ちゃん......俺を意識しちゃった?」


私の顔をひょいと覗きこみ、意地悪な笑顔で碓氷は言った



「う、五月蝿い!!誰がお前なんか!!!!!!」


碓氷に向かってパンチをしたが、軽くひょいと避けられてしまった


「避けんなぁ!!!」


顔を真っ赤にしながら何度も繰り返したが碓氷には全く当たらない



パシッ




碓氷が私の拳を受け止めた





そのまま手を自分の方に引き寄せ、もう一方の手を私の頭の後ろに回して....







「全く、照れ屋なんだから....美咲ちゃんは。」


「......っ!!」




耳元でそっと囁いた




碓氷の息が耳にかかる




「近いっ!!!離れろよ!!しかも耳元囁くな!!」



顔を真っ赤にしながら碓氷を遠ざけ蹴りを入れたがまた避けられ、碓氷はそんな私を見て楽しそうに笑った



碓氷の笑顔を見て私は余計にまた顔が熱くなった




まだ心臓が五月蝿い





「っ先に帰るからな!!!」



私は碓氷から離れるように早足で歩き出した



碓氷はそんな私にすぐ追い付いてご機嫌な様子で隣を歩いている








碓氷には教えない






この不安定な私の気持ちを...

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