会長はメイド様!
□メイドが家にやってきた!A
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電話のコール音が2回鳴る....
『お電話ありがとうございます♪メイド・ラテのさつきです♪』
「あっ碓氷です」
『碓氷くん?どうかしたの?』
「実は.......」
電話でさつきさんに頼みごとを伝え、お願いする
『.....そういうこと♪分かったわ、すぐに準備するからv』
俺の頼みにすぐに了承してくれて、楽しそうな声が聞こえる
多分色々想像(妄想)して萌えの花が飛んでいるんだろう..
「では、お願いします」
丁寧にお願いをして電話を切る。....鮎沢の反応が楽しみだな
___メイド・ラテにて
「お疲れさま、美咲ちゃん♪」
「あっお疲れさまです」
バイトが終わり店長が笑顔で話しかけてきた
「....美咲ちゃん、貴方に宿題があるのよ..」
「....宿題?」
ちょっと真剣な眼差しになった店長の言葉をおうむ返しにし、宿題の内容を聞いた
「今美咲ちゃんはとても大事なものを学ぶチャンスなのよ!!ドキドキや萌えを体感する本当に素敵な機会に身をおいているの!!」
いつもより熱っぽく語る店長に、はぁ....と相槌を打った
「せっかくのチャンスを逃すわけには行かないわ!!だからこれを明日までに全部読んできて♪それが私からの宿題よv」
にっこりと笑って差し出された漫画、計10冊.....
ちょっと多くないですか店長......
まぁ、でもここまで目をかけてもらって断る訳にもいかないので、私はしっかりと本を受け取って鞄にしまった
「ぢゃ、帰ろっか美咲ちゃんv」
ふと背後から碓氷の声がした
「なっお前居たのかよ!?本当に神出鬼没だな!!」
スタッフルームにいつの間にか居座っていた碓氷に驚いて、思わず声を上げた
「当たり前でしょ♪美咲ちゃんの居る所にだったら、何処にでも現れるからねv」
「...まぢで勘弁してくれ」
かなり恥ずかしい碓氷の台詞に、弱々しくも抗議した
帰ろ〜♪、と誘う碓氷の所へ行きメイド・ラテを後にする
.....一瞬、碓氷と店長が何か目配せをしたのは気のせいだったんだろうか.....