□距離=不安。(*)
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うちの学校の図書室は19時に閉館する。
僕も大体,本を堪能した後は特に寄り道せず家に帰っていた。

つい最近までの話だが…。


23時弱,宿直室内。

運動をしているといえばそう言えるが。

普通の運動をしている時に流す冷たい汗とは違い。

「…はぁ,せんせ。」

僕の額から落ちる汗はとても熱い。

「あっ…クドウ…く,あつぃ。」

下でヒィヒィと過呼吸になりながらでも,僕を受けとめてくれている先生も大量に熱い汗をかいていた。

冬だというのに部屋の中の僕達は,まぐあっているせいか風邪をひいたような高熱に浸されていた。
その中で先生は僕をその虚ろな瞳に映して,何度も僕の名前を呼んでくれる。

「あぁ、う…久藤くん…く、どうくん。」

「何ですか、先生。」

「…好き、で…す。」

「はい、僕も好きです。」
いったい何度この言葉をこのような行為の中で言い合っただろうか。

何度言われても慣れることはなくて、言われる度に興奮する。

「あっ、ぁい……はぁ、くどうくっ。」
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