NOVEL
□第七章 start on a trip
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フローラ「アキトー!おはようございます!」
アキト「うわっ!」
どさっ。
急に世界が反転した。
アキト「いってー!」
フローラ「あ、ごめんなさい!そんなに思い切りいくと思わなくて…」
世界が反転したのは、アキトを起こそうとしたフローラがアキトがくるまっていた毛布を思い切り引っ張ったからであった。
引っ張った拍子にベッドとも言えぬ、腐りかけの木で作ったベッドから落ちたのであった。
フローラ「大丈夫ですか?」
自分のしたことに反省し、すまなそうにしているフローラにアキトは笑いかけた。
アキト「大丈夫だよ。オレのこと思って起こしてくれたんだろ?」
アキトがそう言うと、少し苦笑いしながらこくりと頷いた。
そう。
今日はジアリス帝国城下町を目指し、ここを発つ日。
昨日、アキトが早速発とうとすると、フローラとファズに急くなと止められたのだ。
だから、旅立つのは今日。
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