NOVEL

□第二章 a brave man
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アキト「…ド、ドア?」



暁斗が突如現れた扉に触れようとすると…



《おっと、そこのお兄さん。
そのまま触ると感電死しますよ?》

アキト「っ!?」

何処から出ているか解らない声に驚く暁斗。

《あ、驚かせてしまってすみません》


声の主とは

《ここです、ここ。扉の横》

アキト「!?」

扉の横に立っている、ピエロのような仮面を付け、燕尾服を来た男。
何者なのか、全く理解出来なかった。


《やっと気付いて頂けましたか。お兄さん、貴方がかつての英雄の末裔でしょう?》

アキト「英雄?…末裔?…」

暁斗には理解不能な単語が並んだ。

《取り敢えず、戦って頂けます?今のままじゃ、危ないので》

アキト「何の事…


バキッ…



校舎の一部が破壊された音だった。


「ねぇー?勇者ってぇ、誰ー?」

ゴーレムの肩に立っていた、黒装束の少女はゴーレムに命令する。

「ティーダ。お前、壊れた大砲(バグキャノン)の用意しな」

そう言われゴーレムは胸元に光を集めた。

「勇者ぁ。早く出て来ないと、こ・れ。



撃つよ?」





「何だよ、あれ!?」
「嫌ぁ!!」


《ヤバいですね…お兄さん》

アキト「な、何だよ…」

《契約して下さい》

アキト「は?…」

《お兄さんがこの扉を通って別世界へ行くと今の危機的状況は無くなります》

アキト「そんな…」

《そして、向こうの世界も救えばお兄さんは帰って来れます》
アキト「…」


俺は…



カイリ「嫌ァ!」

タカヤ「快璃っ!?大丈夫か!?」

カイリ「はっ…はっ…」

タカヤ「くそ…パニック状態に…」






《お兄さん、あのお嬢さんを助けたいですか?》

アキト「あっ、当たり前だろーが!」

《契約です…》

アキト「結んでやる!!」




男が差し伸べた手を、暁斗が取った瞬間…

その瞬間、学校全体を大きな光が包んだ。










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